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~「この人、この曲」探訪の旅~

第4面第4面 今藤美治郎の「日本昔話より ねずみ経」

さて一問一答方式で美治郎に迫ってみよう。 どういう題材、どういうタイプの歌詞が作りやすい、なんていうのはありますか?

今藤美治郎:「つくりやすいとかつくりにくいっていうのはないけど、アタマの出だしがね、それを考えつくまでがたいへんです。」

――曲はアタマからつくられるということですか?どこからつくりますか?

美治郎:「アタマから。だいたいそうですね。思いついたところがあれば、そこをちょこっとつくりはしますけど、だいたいアタマから順番につくっていく感じですね。」

――連続性というか曲の流れを大事にしてつくられている?

美治郎:「…どうですかね、そうかもしれませんね。」

――調子は?

美治郎:「だいたい本調子で始まる。」

――お話だから?

美治郎:「いや、本調子が一番楽だから。いつも本調子だからわざと今回は三下りで始めようと思ったりするくらいで。一下りでつくってみたこともあります(「大工と鬼六」)。」

――本調子から二上りになる流れですか?

美治郎:「そうね、それが多いのかな。本調子から二上りってすると、展開しやすいですよね。三を下げると地味になっちゃうし。」

――何を考えて調子を変えるのですか?

美治郎:「さあ、…でも全部同じ調子で通すのはあまりないかな。ここでそうした方がいいかなって思って変えるんじゃなくて…展開が違うから変えようかなと思って変えたりしていますね。」
たしかに二上りにすると、曲が変わりますよね。
「決めては変えています。場面とか、曲調とかの変化で。」

――音が濁るのは嫌ですか?

美治郎:「濁るとは?」

――音が、ぶつかるんじゃなくて、響きが混じるというか…

美治郎:「面白ければいいんじゃないですか。」

――メロディが欲しいとかいう感じでなさっていますか?

美治郎:「映画音楽や劇伴にあるような、ビャーン、みたいな単発的な音は、効果音的な音ならいいと思うけど、抽象画を見せられているみたいな感じになるのは好きじゃない。」

――ちなみに古典作品で好きなのは?

美治郎:「三代目正治郎の作品は好きですね。杵勝の曲も好きですね。「五色の糸」とか、「勝三郎連獅子」も好きですし、「時雨西行」とか「靭猿」とか。物語の曲が好きかなあ。「賤機帯」も好き。そうそう、前に「老松」も好きって言ってましたね。(「創邦11面相」の美治郎の回を参照)

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