第7回作品演奏会
日時 | 2006(平成18)年11月10日(金)午後6時開演 |
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会場 | 日本橋劇場(中央区立日本橋公会堂4Fホール) |
入場料 | 3500円(全席自由) |
主催 | 創邦21 |
助成 | 芸術文化振興基金、邦楽振興基金、 (財)ロームミュージックファンデーション |
演目
されど心はなへんに在りや
作 詞:金子泰
作 曲:福原百七
男 :今藤政貴
男の唇:今藤政貴
笛 :福原百七
鼓 :堅田新十郎
女男糸(めなんし)
作 曲 :今藤長龍郎
三味線Ⅰ:今藤政十郎(藤丸精十郎)
三味線Ⅱ:今藤長龍郎(砧立之亟)
三味線Ⅲ:大和櫻笙(涼香)
未必の愛
作 詞:金子泰
作 曲:松永忠一郎
唄 :松永忠一郎
三味線:清元栄吉
天泣(てんきゅう)
2006年3月初演
作 曲:米川裕枝(現・敏子)
箏 :米川裕枝
十七絃:中川敏裕
笛 :福原百七
からんくにゆき
作 詞:塩田律
作 曲:今藤政太郎、杵屋巳太郎(現・淨貢)、清元栄吉
浄瑠璃:清元延綾
三味線:清元栄吉
利休
2006年8月初演
原 作:深瀬サキ 能「利休」より
構成・作詞:中川俊宏
作 曲:今藤美治郎
作 調:藤舎呂英
唄 :杵屋直吉、日吉小間蔵、杵屋利光
三味線:今藤美治郎、今藤長龍郎、今藤政十郎
小 鼓:藤舎呂英、藤舎呂鳳
大 鼓:堅田新十郎
笛 :藤舎推峰
創作と古典 米川敏子
第七回は初演四曲に加え、再演二曲を入れるという試みの会でした。丁度、母の初代敏子の逝去直後で、その年に母へのレクイエムとして作った曲を再演致しました。笛・能管を使用した初めての曲で、悲しみ、叫び、祈り等を表現し、能管の楽章では、お笛に存分に泣いて頂きました。そして最終楽章では、母の気質に合わせて涙を拭って明るくしたいと思い、7/8拍子で軽快に終わりました。
私達創邦21のメンバーは、日常古典の演奏をしていますが、古典と創作は私達の音楽のいわば両輪であり、何百年も弾き継がれている古典曲も最初は新曲であり、長い歴史の中で淘汰された曲が古典となって息づいていることを思うと、現在私達が創っている作品達が再演されて生き残り、何百年先にどのような形でどのような音色で演奏されるのか、この耳で聴いてみたいものだと思います。