リレートーク 創邦21 第17回作品演奏会 創作Q面 創邦11面相

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作品紹介

からんくにゆき

ご試聴いただけます。

作詞・作曲

作詞:塩田律
作曲:今藤政太郎、 杵屋巳太郎(現・淨貢)、 清元栄吉

発表年

2008年

作者より

今藤政太郎
ここ数年僕は監修という立場だけで参加していましたが、今回は清元栄吉さんと御一緒ということで巳太郎さんも含めて塩田律同人作「からんくにゆき」の共同作曲を致します。久し振りのことなのでうれしさ三分緊張七分というところでしょうか。加えて監修の立場も続けるとのことなので尚更です。私達の会も今回で七回目。同人一同の音楽に対する意欲も向上し、お蔭様で社会的評価も高まりつつあります。益々努力して行きたいと思います。
※公演プログラムより転載


杵屋巳太郎(現・淨貢)
私は今回は合作に参加しましたが、歌詞を読むたび涙が出そうになります。私は昔、島原半島を一周した時にからゆきさん達の事を聞いていたのです。「唐な何処んけ 海の涯ばよ」と覚悟を決めそれでも「夢のかの地へ」と願いつつ暗い船底へ身を潜めた乙女達の小さき胸があはれです。船に乗ってしまった乙女達は世界中で荒波に身を任せる人生を送りました。こんな悲しい気持ちで作曲に取り組むのは初めてです。
この会をよろしくお願いいたします。
※公演プログラムより転載


清元栄吉
島原半島の突端に口之津という港町があります。かつて三池鉱山の積出貿易港として大変に栄えたそうです。全世界に向けて出航する貨物船・・船底には石炭と、そして少女達が詰込まれていました。全国から年間何千人と、密航によって送り出される彼女らが現地で稼ぐ外貨ゆえに、時の政府は女衒(人買い)の暗躍や拉致を黙認したといいます。貧しい家族を養うため、自らの意思で過酷な境遇に身を投じた者も中にはあったでしょう。けれどもそのほとんどは故郷に帰ることも叶わず、短く悲惨な生涯を終えたのです。
※公演プログラムより転載


塩田律
異国にわたって性をひさいだ女性たちがいました。江戸、明治といった時代には、貧しい生活の糧となる為に若い女性が海を渡ったといいます。「からゆきさん」と呼ばれた彼女たちが身を犠牲にして守りたかったものは大切な何か。時には宗教者としてお金を寄進した史実もありました。家族のために身をささげる彼女は心の惑いを塗り消さなければなりません。うまい稼ぎ口がある、と口入屋にそそのかされ、石炭船の船底に潜んで密航したからゆきさんもいたようです。
※公演プログラムより転載

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