第9回作品演奏会
日時 | 2009(平成20)年10月10日(土)午後5時開演 |
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会場 | 日本橋劇場(中央区立日本橋公会堂4Fホール) |
入場料 | 3500円(全席自由) |
主催 | 創邦21 |
助成 | 邦楽振興基金、(財)ロームミュージックファンデーション |
演目
独参
作 曲:清元栄吉
作 調:藤舎呂英
三味線:清元栄吉、松永忠一郎
小 鼓:藤舎呂英
十七絃:西陽子
夏のおもいで
作詞・作曲:今藤政貴
唄 :今藤政貴、杵屋巳之助
三味線:杵屋栄八郎、柏要二郎
囃 子:望月太津之
duo 02
作 曲:福原徹
笛 :福原徹
小 鼓:梅屋右近
雲ばかり見ていた
作 詞:金子泰
作 曲:松永忠一郎
唄 :今藤政貴、杵屋巳之助
三味線:松永忠一郎、今藤長龍郎
大岡信 折々のうた から
構 成:金子泰
作 曲:今藤長龍郎、今藤政太郎、今藤美治郎、杵屋巳太郎(現・淨貢)、米川敏子
唄 :今藤長一郎、今藤美知、杵屋秀子、中川綾
ソプラノ:川辺茜
三味線:今藤長龍郎、今藤政太郎、今藤美治郎
太棹三味線:鶴澤津賀寿
箏・三絃:大学敏悠、米川敏子
打楽器:梅屋右近、藤舎呂英、望月太津之
笛 :福原寛、藤舎推峰
ナレーション:金子泰
創邦21演奏会を振り返って 今藤政太郎
今回の演奏会は、総じて外面的な美しさや派手さよりはむしろ、内に向かう傾向のある曲が多かったように思う。その中で僕が作曲に参加した「大岡信 折々のうた から」、これは主観的には成功したように思う。その理由は、大岡信によって選ばれた歌を、今藤美治郎と金子泰があるいはマッチさせ、あるいは意図的にミスマッチさせて作曲者達に割り振ったところにあるのではないかと思う。音楽がある時は外に向かい、ある時は内に向かいながらほどよいバランスで作られていたことも、成功の大きな原因のひとつだ。作ってしまった後で、「ああもすればよかった、こうもすればよかった」と皆悔やむことは沢山あったかも知れないが、選ばれた歌の中身を考えたとき、ほどが絶妙で、ある種、聴き応えさえあるものに仕上がったのではないかと些か自負している。