トップページ > ヨミモノ > リレートーク 1走目

ヨミモノヨミモノ

同人リレートーク

リレートーク 1走目

2020.03.31(火)

こんにちは。笛吹き同人の福原徹です。
感染で亡くなられた方々に、慎んでお悔やみを申し上げます。昨日も有名芸能人の方の訃報に接し、驚きと悲しみ、怖れの思いを新たにしております。
現在苦しんでおられる方々に、心よりお見舞い申し上げます。一日も早いご快癒を、お祈り申し上げます。
そして、実際に厳しい状況の中で問題に取り組んで下さっている方々に、最大限の感謝を申し上げたいと思います。

 

さて、金子さんからの御質問に回答。
私が最近聴いている音楽、についてです。
実は、ここしばらくあまりバッハを聞いていなかったのですが、このような状況になりますと、やはりバッハです。聞きたくなるというよりも、頼りたくなる、すがりたくなる、という感じでしょうか。

 

ヨハン・ゼバスティアン・バッハ作曲、ロ短調ミサ(BWV232)。
フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮、コレギウム・ヴォカーレ・ヘントの演奏。2000年に来日した時の公演も生で聞きました。いま聞いているのはヘレヴェッヘ3回目の録音で、2011年に録音されたCD。以前はヘレヴェッヘ2回目の録音(1996年録音)をよく聞いていましたが、最近はこちらです。
ヘレヴェッヘのほかには、ヨス・ファン・フェルトホーフェン指揮オランダ・バッハ協会盤も、時々聞いています。
いずれも古楽器による演奏ですので、聞く人によって好みが分かれるかも知れません。私は、和楽器に近いような気がしてなんだかちょっとホッとするというか、親近感をおぼえます。

 

バッハの音楽は厳粛で堅牢な造りだと思うのですが、救いと言うか、「まだ生きていける」「生きていけそうな気がしてくる」聞いているとそんな思いにさせられます。
そして、いつもバッハの「うたごごろ」(のようなもの)に、強く惹かれます。

 

申すまでもありませんが、ロ短調ミサのCDはたくさんの盤が出ています。私が持っているものだけでも二十種類くらいあり、それぞれに特徴、魅力があります。よく言われていることですが、いろいろな演奏が聞けるというのも、クラシック音楽の楽しみの大きな要素だと思います。

 

CDではないのですが、三月に来日していたピアニスト、アンドラーシュ・シフが、来日中に生演奏配信をするというのを知り、それをスマホで聞くことができました。お話を交えて、ブラームスの間奏曲とベートーヴェンのソナタを弾いていたのですが、聞いているこちらがとても温かい気持ちになりました。

 

なんだか長くなってしまいました。すみません。
リレーのバトンを、忠一郎さんにお渡ししたいと思います。

 

松永忠一郎さんへの質問
いつも舞台でお忙しい忠一郎さんも、さすがにこの数週間はお時間があるのではないかと思います。創邦21作品演奏会の際、他の同人に比べて早い時期に作品を完成させておられますが、それは常日頃から作曲したり、あるいはヒントを集めたりする作業をマメにされているのだろうと拝察します。
現在のように舞台が少ない(ほとんど無い?)とき、忠一郎さんは作曲とかその準備をコツコツとなさっているのでしょうか?
それとも、ずーっと三味線の練習をしているとか?
私の脳裏には、いつもと同じ表情をされたまま部屋の中央に座し、古い時代の長唄とか古曲を淡々と延々と弾き歌いしている忠一郎さんの姿が浮かんでおります。
そのあたり、いわば「今日このごろの忠一郎」を、お聞かせいただければ、と。

 

福原 徹

戻る

創作Q面 創邦11面相
ページトップへ

創邦21

創造する 邦楽の 21世紀