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今藤 政太郎 × 米川 敏子

創邦21と創作を語る | 同人座談会1
今藤政太郎×米川敏子

  • 創作邦楽研究会
  • 政太郎

    ぼくが杵屋淨貢さんと「昔、創作邦楽研究会をやってたね」「あれで我々、鍛えられたから、あの御恩を返さなきゃね」と言って、創作に興味がありそうだったりやってもらいたい人を募って、この創邦21ができました。東日本大震災の時は一週間もしない日が演奏会で、12月に延期したけど、やった。コロナでもずっと続けてきた。いろいろ乗り越えてきましたよね。今はこのメンバーで落ち着いていて、もう僕なんかどうでもよくなってきた。

  • 米 川

    政太郎先生と淨貢先生が「みんな同じ、みんな同人」ってお考えでいらしたので、各自のびのびとやれてきたのでしょうね。

  • 政太郎

    創作邦楽研究会には三世今藤長十郎先生という指導者がいた。一本、芯があった。そこが創邦21と違うところです。でも、同人が乗り合う(演奏し合う)のは同じ。他人の曲を弾く、他人に弾かれるっていうのは意識が高まるね。あなたも当時、弾かれてたでしょ?

  • 米 川

    いえいえ、私はまだ中学生でございましたので(笑)。でもよく覚えております。第一回演奏会は上野の東京文化会館でしたね。プログラムも正方形の立派な拵えで。とにかく斬新でしたね。凄いメンバーがお若くて参加されて、才能が渦を巻いていて、まあ凄いエネルギーでした。
    あの頃は先生方、演奏会に出す曲を、今よりももっと何回も練習していらっしゃいましたね。一日中練習なさって。私は母に付いて練習を伺っていました。素晴らしくて、家に帰っても、その音楽がもうぐるぐると頭から離れなかったですね。

  • 創邦21のみんなに、今の時代の人たちに
  • 米 川

    創邦21の同人みんな、個性が固まってきた感じですよね。その都度試行錯誤しても、やっぱり自分のカラーがあって。面白いですね。

  • 政太郎

    敢えて言えばみんなおとなしいね。創作者というのは、怒られたりけなされることもあるけど、失敗を恐れないでやることが大事。いいものを創ろうという意気込みね。そしてアンテナを張り巡らせておかなきゃね。
    創邦の人たちが、力があるのに十分発揮しないのは惜しいよ。

  • 米 川

    昔を知っている者からすると、今よりもエネルギーがありましたね。全般に言えることかもしれませんけど、今は無難になってきて、型を破ることをしない。自分も含めてですが。

  • 政太郎

    型を残すことで伝統はあった。でも型に縛られ過ぎると新しい発想ができない。六代目菊五郎の、道具を大きくして自分を小さく見せたような発想と実行力の凄さね。全て、なんでこうなっているのかなと考えることが大事だと思いますね。

  • 米 川

    はい。そしてとにかく続けることですね。古典があって、新作があって、それで繋がっているわけだから。どんどん作っていかないと、残るものはほんの僅かなわけだから。
    私、よく子どもさんのコンクールの講評で言うのですけども、やめないということと、諦めないということ、これをやってと。みんな高校までいったらやめちゃう。それがすごくもったいない。こういう古典芸能はやめないということがとても大事です。 私たちもそう、情熱を持ち続けるのは大変ですけど、やめないこと、諦めないことですね。

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