鬼のはなし
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作詞・作曲
作歌:馬場あき子、川上澄生
作・構成:今藤政太郎、金子泰
作曲:今藤政太郎
発表年
2025年
作者より
今藤政太郎
構造的な問題などで、有望な若い人がだんだん活躍の場がなくなって落ち込んでいく、そして荒んでくる、そういう姿を見ることがある。一部の恵まれた人に全部集まってしまう。女性はなおさら生きづらい。これではこの社会がよくならない。悩める若い人の鬼になりそうな気持をどうやったらシャバ側に戻せるだろうかという思いから、この作品を考えついた。
昔、鬼の話の曲を御一緒した馬場あき子先生に、述懐部を書いていただいた。また以前作曲した、版画家で詩人の川上澄生さんの「鬼ごと」(鬼ごと とは鬼ごっこのこと)も入れ、お能の「安達ケ原」や、「船弁慶」の小書「重キ前後之替」の形を念頭に置いて作った。
ぼくはいつも、人のやっていないことをやろうとするので、わかりにくいかもしれませんが、共感をもって聴いてもらえたら嬉しく思います。
※公演プログラムより転載
金子泰
この「鬼のはなし」、わかりにくいので少々説明をします。
登場するのは女と男。八方塞りに悩める女と、心に重いものを抱く男。女は現状が思い描いたようにならず追い詰められている。鬼にでもなってしまいそうなほどの生きづらさがある。いっぽう、男は昔の悔恨にとらわれ、そこから抜け出せずにいる。彼等は偶然行き合わせた。
出ていこうとする男を女が呼び止めるところから始まります。そして女は自分の辛い状況を問わず語りに吐露する。男はその声を聞いて、かつて不甲斐なさから不幸に別れ、ずっと忘れなかったその人だと気づく。男は女に寄り添おうとする。女もそれに応え、共にほのかな希望を抱きはじめる。というのが一応の話の筋です。ですが、話の筋はさておいて、その中に組み込んだ場面場面をお聴きになって、生きづらさを感じる人たちへの政太郎同人のまなざしをお感じいただけましたら幸いに存じます。
※公演プログラムより転載


