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作詞・作曲

作詞: 金子 泰
作曲: 松永 忠一郎、今藤 政貴、福原 徹

発表年

2017年

作者より

金子 泰
「頼政もヌエなのだ」と言われる。保元・平治の乱でしぶとく生き抜いたから?平家の天下で、清和源氏としては異例の出世をしたから?けれども結局は挙兵に失敗し自刃する。鵺を射た時からずっとくすぶる思いがあったのではないか。鵺のいる黒雲に自身の矜持を見たのではないか。そんなふうに考える。
※公演プログラムより転載


松永 忠一郎
ここ数年、三味線音楽の中でも古い年代の曲を勉強する機会を多く得まして、その古 風な味わいに魅せられ、自作の曲にも活かしていこうと努力してきました。
 近代のはっきりとした旋律とドラマチックな演出に比べ、音楽的な統一感を重視した 古い手法は部分的なインパクトこそ淡くも、格調高い印象を聴く人に残します。これからの自分の曲作りの本体としていきたいと思います。
※公演プログラムより転載


今藤 政貴
志vs野心、信念vs思い込み、誇りvs自惚れ、どれも紙一重のように思えます。
否、もしかしたら後者が前者を支えているのかもしれません。
エサなのです。心暗いけれどあまーいエサ。
頼政は鵺を射ちます。鵺のなかに自分を見ます。
頼政は自分のなかの、なにを射抜いたのでしょうか?
ダークな部分を射って浄化したのか、心暗さそのものを射落として、開き直ったか。
それとも、もう一つ奥にあるものを射抜いてみせたのでしょうか。
※公演プログラムより転載


福原 徹
今回の作曲はキャラクターが著しく異なる三人で分担している。三等分とか体裁よく 組み合わせるとかではなく、ぎりぎりの際どいバランスとでも言うような作り方が出来れば、と思った。作詞者を含めた四人で創作の初期段階から顔を合わせコミュニケーションを取り続けて来たが、実際の形が見えて来るまでにはかなりの時間を要した。しかし、このような悶々とした時間を共有できることも、この会で共に同人であるからこそとも思う。
※公演プログラムより転載


歌詞

歌詞(PDF:852KB)

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創作Q面 創邦11面相
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創邦21

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