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梅若涙雨

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作詞・作曲・作調

作詞:金子泰
作曲:松永忠一郎
作調:藤舎呂英

発表年

2000年

作者より

金子泰
「梅若涙雨」ということばは聞き馴れなくても、「梅若忌」ならば聊かの馴染みもあるのではないでしょうか。旧暦三月十五日、新暦でいえば四月十日過ぎのその梅若忌――謡曲「隅田川」に出てくる梅若丸の忌日――に降る雨のことを、稚くして亡くなった梅若丸を悼み天が流す涙だと見て「梅若涙雨」と呼ぶのだそうです。
天も涙を流しているのだという、人々の思い。またそうした思いが中世から連綿と繋がっていること。それらが「梅若涙雨」ということばを形づくっていて、このことばを知ったとき、現代と過去のクロスオーバーというのか、日常に不意に現れた非日常というのか、断層が目の前に忽然と顕れたように思われました。
さてこの歌詞は、創邦21に参加させていただくことになって、その第一作として書いたものです。拙いものではありますが、邦楽に対してまた創作に対してただただ奮い立っていたあの当時の青臭い熱が溢れているようで、初心忘ルルベカラズ、と大切に思っております。(2014年4月)


松永忠一郎
記念すべき僕の処女作です。ずいぶんと苦心した記憶があります。
思いついたメロディーを書きため、やっとの思いで習作を立ち上げて、その後全体に渡り修正を加え、一撥一撥磨き上げた渾身の作品です。

歌詞

歌詞(PDF:352KB)

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