大工と鬼六
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脚色・作曲・作調
脚色:金子 泰
作曲:今藤 美治郎
作調:堅田 新十郎
発表年
2021年
作者より
金子泰
鬼が頼まれもしないのに立派な橋を作るのも、対価に目ん玉をよこせと言うのも、名前を当てれば許すと言うのも、ヒントが折よく聞こえてくるのも、考えれば「なぜ?」なのですが、これが民話の面白さというもの。その風情や語り口を大事にしました。
鬼と大工とには、物を作る者同士、何か共鳴する所があったのでは。最後、橋に名前をつけさせてもらいました。
※公演プログラムより転載
今藤美治郎
今回も昔ばなしを題材にして脚色を金子同人にお願いしました。
鬼が登場するお話しは色々と有りますし、人間にとって悪い事をする恐ろしい存在であったり、懲らしめられ退治されたりする物が多いと思います。
しかしこのお話しにに出てくる鬼には、ただ恐ろしくて乱暴という事だけでは無く、持っている能力や自分の存在を認めて欲しいという思いが感じられます。
大工が追い詰められてからの展開が面白く、楽しくリズミカルに出来ればと思います。
※公演プログラムより転載